JAMJAM!編集長/ビジネスクリエーター

奥田 涼

Ryo Okuda

外資コンサルティング企業にてコンサルタントとしてBtoC・BtoBに関わらず、幅広い企業・領域でのプロジェクトを経験後、電通にて、マーケティングコンサルティング、ブランディングコンサルティングのプロジェクトに従事。現在は京都ビジネスアクセラレーションセンターにてスタートアップとの協業で新しいビジネスや価値を創るオープンイノベーションプロジェクトを多数のクライアントとともに推進している。

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「育種を加速するパスウェイ型シミュレータの開発とバイオデータ連携基盤構築」シンポジウムに登壇します

京都BACの前田EPDが「育種を加速するパスウェイ型シミュレータの開発とバイオデータ連携基盤構築」シンポジウムへの登壇いたします。 このシンポジウムは、政府が検討を進めているバイオ戦略に沿った取り組みについての成果発表で、今後の当該分野の研究・事業の活性化について、コンソーシアム構成員の各機関が発表するという内容となります。京都BACのSmartcell & Designプロジェクトメンバーがこの取り組みに関わっております。   今回は新型コロナウイルスの影響もあり、Web配信での視聴が可能です。 詳細・参加登録は シンポジウム公式Webページ にてご確認ください。   【シンポジウム開催詳細】 日   時 :2020年3月18日(水) 9:45 ~ 11:30 参 加 費 :無料 申 込 期 限 :3月13日(金)17:00まで 奮ってご参加くださいますよう、宜しくお願い致します。   データ駆動型バイオ推進コンソーシアムの構成員 ・国立研究開発法人理化学研究所 ・株式会社電通 ・SyntheticGestalt株式会社 ・慶應義塾大学SFC研究所 ・早稲田大学 ・bitBiome株式会社    

電通、ハワイと連携して“Island Innovation Program“やるってよ!

1月31日、“電通、ハワイのコワーキングスペース事業者Jelly Works LLCと提携しengawa KYOTOのサービス・事業拡大”というタイトルのリリースが出ました!   ↑画像クリックでリリースのURLに飛びます   大人気の旅行先ハワイと京都でのコワーキングスペースの連携から始まる新しい取り組みということで、リリースの反響もかなりいただいております。このプログラムの象徴的なイベントとして京都とハワイを繋ぐ”Island Innovation Demo Day”も計画されています。 電通とハワイ?すこし意外とも思える組み合わせでのこの取り組みですが、取り組みの意図や背景、Demo Dayイベントについて総合プロデューサーである京都BACの田中 浩章さんに話を聞いてみました。     IIP統合プロデューサー田中浩章さん   ―そもそもなぜハワイなんですか? ハワイという場所は特別なんです。歴史的に日本人が多く移り住んでいて、いまでもたくさんのラストネームが日本人名のハワイ人が多く住んでいます。だからこそ、日本の独特と言われる企業文化に理解があり、日本のビジネスを受け入れる土壌が整っています。それでいて国としてはアメリカだから、日本のスタートアップから見ると、日本のマーケットを飛び出して北米市場を目指すとっかかりとしてチャレンジしやすい場所だと思います。 そしてハワイのスタートアップも、ルーツから日本市場を目指す企業が多く、ニーズがマッチしたというのが取り組みのきっかけでした。 ―では、“Island Innovation Program“について教えてください。 日本とハワイの共通項としての「島」というところを捉えて、あえてプログラムに“Island”とつけています。 デジタル化によって世界の画一化が進む中、固有の文化と異文化が共存、融合し、個性ある文化を育んできたお互いの「島」という環境に着目しています。歴史のつながりも深い日本とハワイがお互いの未来を構想する、双方の発展を目的とするプロジェクトとして「Island Innovation Project」を推進していきたいと思っています。     IIPの中心となる日米メンバー 左から順に、Jelly Works LLC, PartnerのLeo Rogerさん、電通 京都BAC 田中浩章さん、Jelly Works LLC, CEOのRechung Fujihiraさん、MajiConnection LLC, CEOの岩崎貴帆さん、Purple Mai’a Foundation, DirectorのAlec J.Y. Wagnerさん、電通 京都BAC 石原知一さん ―その中のキックオフ的なイベント“Island Innovation Demo Day”とはなんですか? このプロジェクト全体の象徴的なイベントにしたいと思っています。 具体的にはホノルル市にあるコワーキングスペース”Sand Box”と京都BACが運営主体となっている“engawa KYOTO”をオンラインでつなぎ、社会課題解決を目的にしたハワイのスタートアップが、日本の企業や資本家に向けてピッチをし、その逆に日本のスタートアップが、ハワイの企業、政府機関、投資家といったオーディエンスに向けピッチ行う相互のピッチ大会を予定しています。   Island Innovation Demo Dayイベント概要   ―どんな人に見に来てほしいですか? 日本から北米/世界、ハワイから日本/アジアと行きかう視点があるのでどなたが見てもそれぞれ学びは多いと思います。 具体的には、北米やグローバルへのビジネス展開を検討しているスタートアップ関係者や企業の新規事業担当者、ハワイの土地を北米・世界へ出て行くためのテストベットとしての価値に興味を持たれる方、ハワイローカルの有力企業、政府組織等とのコネクションを作りたい方、さらに、ハワイの島としての課題に取り組む日本市場や日本市場に興味のあるスタートアップについて関心のあるVC、CVC、企業の新規事業担当者といったところでしょうか。   ―では最後にプログラム全体の今後の展望をお聞かせください。 今回のプロジェクトを通して、電通が、日本起点のビジネスを世界に羽ばたかせるサポートができればと考えています。IIPは単にイベントを開催することが目的ではなく、そこに集った企業が世界に羽ばたくことを実質的にサポートしていくべく、プログラム開発も予定しております。 中心的な存在として、IIPのハワイ側でハワイ州がオフィシャルにかなり関わっています。日本では、企業同士の事業共創というトレンドはありますが、事業共創・ビジネスインキュベーションという点で、日本のパブリックセクターは課題解決という視点からは主体的能動的な動きが弱いと感じています。 官が主体になって、国の垣根を越えて、お互いの課題や、それに対する具体策・解決のためのアイデアを共有しあい、新たな未来を描くといった流れが作れても良いのではと考えています。 例えば、京都とハワイ、共通の困りごととして「観光客の多さ」からくる各課題があります。 京都市は“オーバーツーリズム”として捉え、一方ハワイでは“レスポンシブルツーリズム”を促進することでプラスに転換する方法を探っている。事象が同じでも、その捉え方が違うことによって見えてくる課題や解決策が異なる。新たな視野を取り入れることで、目指す未来像をもっと明確に持ち、新しい考え方を取り入れて、よりよい未来をつくるきっかけを作れるのでは、と考えています。 そうすることで、プロジェクトの目的である、互いの未来を考えあい、相互発展を目指すということを具体化していきたいと思います。   最後に、今回のプログラムのサポーターであるCentral Pacific BankのExecutive Chairmanであるポール与那嶺さんからIIPに対する思いを動画にていただきました。ぜひご覧ください!   ハワイでの取り組みやDemo Dayに興味のある方は、Island Innovation Program事務局までお問合せお待ちしております! iip@engawakyoto.com    

広告づくりの手法をモノづくりに。クラウドファンディングCAMPFIREコラボ「香時計プロジェクト」

今回は、京都BACの実験的な取り組み“香時計プロジェクト”をご紹介いたします。   DENTSU JAM!× X-tech Management × CAMPFIREのモデルケースとして実施したプロジェクトで商品企画、プロダクトデザイン、プロトタイプ制作、クラウドファンディングの設計・実施、そして展示までを一気通貫でプロデュースした、京都BAC初のトライアルとなります。 ※ウルトラファクトリーと電通のコラボレーション事例はこちらの 記事 をご参照ください。   香時計は、すべてがデジタル化され、わかりやすく簡便化されている現代人のライフスタイルにゆとりをもたらす、“自分の時間をデザインする時計”として企画されました。 時間に振り回されるのではなく、じっくり自分と向き合う、特別な1時間を味わうためのプロダクトです。   一日の時間や気持ちにあわせてデザイン・香り違いの4種類のバリエーションを用意   時間を表現するために“灰が落ちる”というモーションにこだわった   プロデュースを担当した“Product Design Unitひとすじ”は アートディレクター中尾香那 と クリエーティブテクノロジスト三上美里 の2人からなるユニットです。   “Product Design Unitひとすじ”のお二人。アートディレクター中尾香那(左)とクリエーティブテクノロジスト三上美里(右)   彼女たちのもともとの素質としてのデザインセンスに加え、広告制作を通じて培った社会を切り取る目、それを手に取り触れるモノとして落とし込むという実験的なプロセスを経て、見た目に美しく、存在として新しい“香時計”というコンセプトが誕生しました。     お香としての実現性と美しさを兼ね備えるデザインにたどり着くまで、多数のデザイン案にて検討を重ねました   繊細な作業でプロトタイピングの方針を決めていく作業。実際に手を動かす中からの気付きも生まれます。   クラウドファンディングの目的は資金調達・達成ではなく支援者数。支援者の数を募ることで実現に向けた支援の輪を広げていきたいと考えています。 締め切りは1月末。引き続きご支援受付中です。 https://camp-fire.jp/projects/view/210144   なおプロトタイプ現物は、βooster studio by CAMPFIRE(渋谷パルコ1F)にて展示中。(〜1/31) 今後の商品化に向け、香時計の製造販売にご協力いただけるパートナー企業さまも、募集中です。     “Product Design Unitひとすじ“のお二人に話を聞きました 【アートディレクター 中尾香那さん】   ―そもそもなぜ”香時計”をつくることにしたのでしょうか? 中尾:何を作るか考える起点として、ただ単純にかわいいものや美しいものというだけでなく、電通が取り組む実験的なモノづくりという意味を考えて、世の中にメッセージを伝えられるものが良かった。その中で、京都という土地の特色である“クラフトマンシップ”や“伝統”を取り入れたいという思いで議論を重ね、香時計に行きつきました。   ―他にどういうアイデアがでましたか? お香のほかには仏具の”おりん”や日本人形をアップデートするというアイデアなどがありました。今回のプロジェクトが、ウルトラファクトリーとのラピッドプロトタイピングのモデルケース作りを目的としていたため、プロトタイプの必要性が高いプロダクトかどうか、自分たちの生活課題とのマッチングという観点で煮詰め、現状のアイデアに落ちつきました。   ―中尾さん的な、こだわりのポイントを教えてください 前述のとおり、コンセプトに重きを置き、説明が必要なプロダクトになることはわかっていたので、初見のインパクトとして「え?なにこれ?お香?」という一言を引き出すデザインというものを意識しました。 広告でいうところの「フック」に当たるポイントです。広告の手法を生かしたという点でもあります。 「吊るす」というデザインも「時間が流れる」ことを落ちていく灰で表現したかったからです。構造的・デザイン的に難しくはありますが、こだわっているポイントです。 実際に製品化していくためには、これから製造方法などを精査して、改めて検証が必要になるのですが、応援くださったみなさまの期待に答えるためにも、できる限り、いい形で世に出せるよう、頑張っていきたいと思っています。   ―電通がモノづくりをする意味とはなんだと考えますか? クライアントワークとしての電通の役割は、モノができあがってからという流れになります。もう少し前の段階からコミュニケーションを意識することで、メッセージとデザインが首尾一貫したプロダクトづくりができると思っています。このチームでは今後、モノづくりのプロセスのリデザインを目指していきたいと思っています。   ―では最後に、“Product Design Unitひとすじ“として今後の進め方は? 前述のようなモノづくりプロセスのリデザインに加え、広告作りの経験を活かした、直感的に心を動かすような、エモーショナルなモノづくりを目指しています。 私たちのモノづくりの考え方に共感くださり、ご一緒させていただけるパートナー企業様を募集中です!   【クリエーティブテクノロジスト 三上美里さん】   ―そもそも香時計にしたのはなぜですか? マーケットインでゴールを決めると既存プロダクトと差別化できないと考え、作り手である私たちのアイデンティティを反映し、すなおに欲しいと思えるものをブレストしました。論理的なものが好きな私と、伝統工芸が好きな中尾さんの両極の意見が合致したところが香時計でした。   ―自分たちが欲しいと思えるもの、とありましたが、消費者目線で香時計でなにを解決できると思いましたか? 消費者代表としてブレストを行なっていたので、効率化のためのデジタルツールに囲まれている自分たちが一番、時間に追われて余白がなくなっていることに気付き、それを解決できるものだと思いました。 長い間、人の生活に寄り添って淘汰されなかったお香をいまの生活に取り込むことで、人の本質を大切にできる=余白のなさを解決できると思いました。   ―作る中でこだわったポイントや、苦労したポイントはどこですか? 一貫して“電通としてのモノづくり“の意味を突き詰めました。その意味を大事にしながら、今後の”Product Design Unitひとすじ”の展開を見据えたうえでのコンセプトやデザインに乗せていくというところはこだわりでもあり、苦労したポイントでもあります。 また、私個人的に、古くからあるものが無条件に今も必要とは限らないと思っています。ただ、長い時間使われ続け、残り続けてきたと理由つまり価値があると思います。一方、便利になる世の中で、進化が急速すぎてひずみが生まれてきている現代に対して、長く残り続けてきたものがもつ理由や価値にヒントをもらうことができれば、骨太なコンセプトに昇華できるはずなので、そこからブレないことは常に意識しました。   ー今後、“Product Design Unitひとすじ”としてどう進めたいですか? 人の心を動かす広告のノウハウを持ってものづくりをするからには、カテゴリー全体をワンランク上げられるような象徴的なプロダクトを作っていきたいと思っています。そういう象徴的なものを作りたいと思ったときにご相談いただけるようなチームになりたいです。