ハワイのスタートアップを日本に紹介!アイランド・イノベーション・デモ・デイ・オンライン レポート!

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ハワイと日本の相互発展を目指すIsland Innovation Project
ハワイのスタートアップを日本に紹介するIsland Innovation Demo Day Onlineレポート
 

ハワイ、日本と共に、島という環境で独自の文化を育んできた国、地域同士が、それぞれが抱える課題を共有し、またその課題を乗り越えるためのイノベーションを共有しあうなかで、相互の発展を目指すIsland Innovation Project。そんなプロジェクトが2020年12月に実施したIsland Innovation Demo Day Online をレポートします。

 

日本の朝10時は、ハワイの午後3時

今回のイベントは、日本とハワイをオンラインでつないで開催。日本時間、朝10時スタート、一方、同時刻ハワイは、前日の午後3時。これが、アメリカのベイエリアとつないだオンライン・イベントとなると、昼夜が逆転してしまうのですが、日本とハワイなら日本の午前と、前日の午後のハワイで、どちらも日中の労働時間内。日本とハワイのオンラインイベントは、昼夜逆転といったことを気にしなくていいのは、良いですね。


ハワイ州政府DBEDT デニス・リン行政官の挨拶でスタート

イベントでは、オープニングの挨拶として、ハワイのDBEDT (日本語で発音表記すると「ディーベット」、Department of Business, Economic Development & Tourism)、日本で言うところの経済産業省と観光庁が一緒になった政府機関のデニス・リン行政官から「このような形で、ハワイのスタートアップを日本の皆様にご紹介でき光栄に思っております。また、日本の投資家や企業の皆様が、ハワイで必要なサポートがあれば、是非させて頂きます。そして、これからも日本とハワイの間で生き生きとしたつながりを維持していきたいと思います。」とのコメントで、イベントがスタート。

その後、在ハワイの5社のスタートアップ(シード・プレシード)によるピッチが始まりました。

 

ハワイのスタートアップは、5社、そして審査員は、日本から4名

ハワイのスタートアップ
・EcoponicX https://ecoponicx.com/ 
・BoxJelly https://www.theboxjelly.com/ 
・Mermaid Mushrooms https://www.mermaidmushrooms.com/ 
・Shaka Guide https://www.shakaguide.com/
・Polu Energy https://www.poluenergy.com/ 

審査員
・日本航空株式会社 イノベーション本部 事業創造戦略部 部長 大森 康史氏
・Forbes JAPAN Web編集部 編集長 谷本 有香氏
・株式会社電通 京都ビジネスアクセラレーションセンター エグセクティブプロジェクトディレクター 前田 浩希氏
・NEC- X, Inc. Director of Innovations 森田 信之氏

 

EcoponicX


左)EcopoinicX CEOアメさん、右)審査員:電通の前田さん

島外からの資材調達にハードルがあるハワイという環境にあって、独自開発した100%リサイクルのプラスチック製独立小型モジュラーをベースにした垂直農業ユニットで葉物野菜栽培をBtoC向けに展開しているEcoponicX。「コロナによって、食の生産・販売のサプライチェーンが、いかに脆弱なものかを思い知らされました。そんな中、我々のソリューションがBtoCにおける市場での可能性を広げています。」と話すCEOのアメさん。
質疑応答では、「垂直農業市場は、有望な市場ではありますが、多くの新興企業が参入し、競争が激しい市場でもあります。EcoponicXの市場における競争優位性はどこでしょうか?」との電通前田さんからの質問に対し、「独自開発した小型モジュラーでの栽培を行うことで、栽培した作物を葉から根までを切断せずに、全てを生産物として消費者に提供できる点が、優位性です。」とその栽培方法の特徴を語られました。


BoxJelly


左)BoxJelly CEOのレイチャンさん、右)審査員:NEC-Xの森田さん

Work Hard, Live Better.(しっかり働いて、良く生きよう!)をミッションに掲げ、ハワイのホテルをビジネス環境に最適な場所にするサービスや、独自のコ・ワーキングスペースビジネスなどを展開し、ハワイに来られた方が生産的に仕事ができる環境を提供するBoxJelly。
「コロナ禍にあって、Work from Homeが当たり前になってきています。ですが、一方で自宅は、仕事をするのに最適な環境ではありません。ハワイの働く環境は、今どのようになっているのでしょうか?」というNEC-X森田さんからの質問し対し、「アメリカ本土と比べ、ハワイは、感染者数も少なくすんでいることもありますが、ハワイの働く環境は、ここ1ヶ月で劇的に変わりました。自宅で仕事、時差出勤をするなど、今後どれだけ、コロナの状況が続いていくかわかりませんが、来年初頭からビジネスをもっと大きく展開していきたい」と、今後の展望を語られました。


Mermaid Mushrooms


左)Mermaid Mushroomsオーナーのアマンダさん、右)審査員:電通の前田さん

「ハワイで売られている食品の85-90%は、州外から輸入されたもので、世界的危機、災害がおきた際、ハワイの食料供給が絶たれてしまう可能性が高い。だからこそ地産地消のエコシステムを構築することが重要です。ハワイで売られているマッシュルームも、中国産やカルフォルニア産で、それらは、あまり美味しくなく、バリエーションが少なく、高いだけ。」カイルア・コナのマッシュールーム農園で、多品種のマッシュルームを生産販売するアマンダさん。

「日本でも消費者の健康意識の高まりで、キノコの市場は拡大していて、マッシュルームチーズバーガーなどが人気商品になっています。ハワイで商品化しているフードメニューはありますか?」という電通前田さんの質問に対し、「私も農家としてビジネスをしているので、付加価値のある製品を作っていきたい。今は、新鮮なマッシュルームへの需要が高いので、加工製品をつくるという余裕はないのですが、事業が拡大していけば、例えば、アメリカ本土でも話題になっているマッシュルームコーヒーなんかもぜひ作ってみたいです。」と満面の笑みで答えられました。

 

Shaka Guide 


左) Shaka Guide CEOのアンドリューさん、右)審査員:JALの大森さん

知らない土地を観光する際、知らない他人とツアーガイドに参加するか、ガイドマップを片手に、方向に迷いながら、どこに行けば良いかもわからない中、自分たちで行動するしかありません。そこで音声ツアーガイドサービス「シャカ・ガイド」が活躍します!その土地にある歴史やストーリーを知りながらあなた独自の観光が楽しめるのです、確かにコロナの影響により観光客が減り、売上も低下しましたが、12月から復活の兆しが見え始めています!コロナにより、ソーシャルディスタンスを求める人からのニーズがあったためです。」と話す、CEOのアンドリューさん。

「コロナの感染拡大により、音声ツアーガイドサービスのニーズがソーシャルディスタンスを求める人の中で高まり、今後のビジネスの広がりに大きな期待を寄せているとのことですが、どのような理由で、シャカ・ガイドのレピュテーションは高まったとお考えですか?」というJAL大森さんからの質問に対し、「良い商品には、良い品質が求められるように、我々は、商品であるコンテンツの質の高さを自負しています。旅行する方の視点に立って、その体験がどうあるべきか。どこに行き、どんなストーリーを展開すべきか、そしてどうすればその場所との繋がりを感じていただけるかにこだわっています。」と、そのコンテンツ開発への思いを熱く語られました。


Polu Energy 

  
左)Polu Energy CEOのテイトさん、右)審査員:Forbes JAPANの谷本さん

流暢な日本語で冒頭の挨拶をし、ピッチを始められたCEOのテイトさん。「私たちのソリューションは、『Blue Energy』つまり、クリーンかつ信頼性が高いエネルギー発電です。塩水と淡水のみを使用し、クリーンなエネルギーを作り出す独自の技術を開発しています。この発電装置の技術を用いれば、ワイホヌ地区の50,000平方メートルの土地にある太陽光パネルで発電しているのと同等の電力を80平方メートルの広さで、かつ安価に発電することが可能です。」とその優位性について熱く語られました。

「電力供給の効果について、どの程度の耐久性、持続性があるものでしょうか?」というForbes JAPAN谷本さんからの質問に対し、「我々のテクノロジーにおける他の電力供給と比較して優位性がある点です。風力発電において、風が止まると電力供給は止まりますし、太陽光発電は、陽が落ちると電力供給は止まります。一方我々の技術は、潮力をベースにしているので、海洋水が波打つことをやめない限り、継続して電力は供給され続けます。」と語られました。


JAL20万マイル獲得の優勝者は「Shaka Guide」!!

JAL大森さんより発表していただきました。
「5社それぞれ素晴らしかったのですが、Shaka Guideが最もアグレッシブ、グローバルに行くぞという気概があり、とてもエネルギッシュで、聴衆に届くものがありました。コロナの影響で国際線も多くのキャンセルが出てしまいましたが、コロナの状況がおさまったら、アンドリューさん、そして聴衆のみなさんもぜひフライトを楽しんで、様々なところを訪れ、ビジネスを拡大していただければと思います!」とお話しされイベントを締めくくられました。

コロナ禍にあり、島特有の課題が顕在化するなか、その逆境を乗り越え、新たな価値を世界に発信しようと日々努力しているハワイのスタートアップを通し、ハワイの今を知ることのできるとてもレアなイベントでした。


2021年2月、3月には、日本のスタートアップをハワイに紹介するイベントを予定

ハワイと日本の相互発展を目指すIsland Innovation Projectでは、2021年2月にサステイナブル(循環型社会)、3月にはアグリ(農業)をキーワードに、日本のスタートアップをハワイそしてアメリカ本土の投資家、企業、政府機関に向け紹介する、オンラインピッチイベント「Island Innovation Pitch from Japan」を開催予定です。

ハワイは、米国の州の中で、最も日系人の人口が多く、日本語と英語をバイリンガルで話す方が多い州で、日本とのビジネス経験を持つ企業も多く、観光以外の訪問客を今後増やそうというハワイ州政府の戦略もあり、ハワイは、北米マーケットそしてグローバルをめざす企業には、ビジネス戦略上、ぜひ検討していただきたい場所でもあります。

 

 

「Island Innovation Pitch from Japan」に興味をお持ちいただいたスタートアップ企業のみなさん、是非、Island Innovation Program事務局までお問合い合わせください。
Island Innovation Program事務局 iip@engawakyoto.com 

 

 

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#プログラム/セミナー

【 engawa young academy 】 メンターインタビュー   ヤマトホールディングス篇

2020年10月より、engawa KYOTOにて始まった多業種合同インターンプログラムengawa young academy 2020(以下、eya)。参加企業のメンターの皆様から、eyaに参加されての感想や参加された理由、また学生に知ってほしい企業の新たな一面などを伝えるために、各社インタビューを行います。第2回目は、ヤマトホールディングスの上田さん、橘さんにお話を伺いました。   写真右)ヤマトホールディングス株式会社 人事戦略立案推進機能 上田 晃之助さん 写真左)ヤマトホールディングス株式会社 オープンイノベーション推進機能 橘 茉歩さん 所属は、取材:2020年11月当時のものです。   *第1回 NTT西日本篇は こちら   −eya、初日を終えての率直な感想はいかがでしょうか? 上田さん :非常に有意義だったと感じています。学生の高い質を感じることができました。また、学生からも、メンターと一緒に協力しながらやっていきたい思いを強く感じ取れましたし、各企業間の連携も事前のミーティングなどを重ねて引き続きやり取りができています。非常に良い意味でフランクな関係性を学生-企業、企業―企業の両面で築くことができているのかなと感じています。 橘さん :私も学生のみなさんがすごく積極的であるということが非常に見えた1日だったなと思っています。学生の自己紹介や戴いた質問から、お互いに対する関心がすごく高くて、プログラムを楽しみにしている姿勢がうかがえたので、こちらとしても楽しみだなと思いました。   −上田さんのお答えにあった学生の高い質、というのは、どのような点からお感じになりましたか? 上田さん :アイデアベースで考えないといけない場面で、いい意味でぶっ飛んだアイデアがいろんな方々から出てきたなっていう印象を受けました。ぶっ飛んだアイデアを出すというのは、世の中のことを色々知ってないといけないと思いますし、その知っていることに対して深く考えるということもできないとその説明ができないと思うのですが、どの学生も自然とそれができていたので、日頃からいろんな情報にアンテナを高く張ってそれを自らの中で思考を繰り返してるということを学生の皆さんからの発言から強く感じました。   −では、そんな学生たちへメンタードラフト※をやっていただいたのですが、ご感想は? ※メンターが企業名を隠して、学生に対して自己紹介プレゼン。学生が希望するメンターを指名するプログラム 上田さん :正直、非常に緊張するとともに、どっと疲れました笑。プログラム全体の早い段階で、社会人と学生とがお互い真剣だぞというのを言葉で語るだけではなく、あのような時間を共有することでお互いに「あ、この人真剣なんだ」というのを感じ取れた機会になったと思っています。また、学生に私自身を知ってもらうことで、その後に学生がこちらへ自己開示しやすくなったのでは、とも思います。それが、フランクな関係性構築にも寄与したのではないでしょうか。   −橘さんは、上田さんのメンタードラフトをどのような気持ちで見てらっしゃっいましたか? 橘さん :皆さん各社ですごく準備をされていたと思うので、どのメンターが選ばれてもおかしくはないなと、学生目線で見せていただきました。面白かったです。   −学生からも、メンターそれぞれに個性があったので、面白かったですっていう声を聞いています。事務局としてもうれしい反応でした。では、ここから御社のことについてお伺いしたいと思います。御社は今、学生からどういう企業イメージを持たれていると思いますか? 上田さん :「宅急便」、とにかく宅配事業会社、というイメージが大多数だと思っています。そして、お堅い、慎重、保守的といったイメージじゃないでしょうか。昔ながらのTHE日本企業で、チャレンジングなこと、先進的な取り組みというのはなかなかしない、もしくはするとしてもかなり足取りが重いといった印象は強いのではないかと思っています。   −では、御社の実際の姿を知らない学生へ、「実はこんな企業です。こんなことしてるんです」という、知られてないけど伝えたいことをご紹介して頂けますか? 上田さん :ヤマトグループは、「やれない事業はない」というぐらい事業フィールドが広いです。物流はもちろん、フォワーディング※などの貿易関連、地域共創、決済関連、システム開発、そういった様々な事業でのデジタル・データ活用事業、など本当に様々です。入ってみてからいろんなことを経験できる、知れるっていうのは、ヤマトの本当の魅力なのかなという風に思っています。 そして何よりもヤマトの最も重要な資産は、人財です。労働時間関連にも厳しく、かつ社員が働きやすい環境の構築にも注力しており、社員には最も働きやすい働き方で最大限パフォーマンス発揮して欲しい、というスタンスです。お客さまはもちろん、社員にも優しい会社です。 ※国際輸送だけでなく、それに伴う通関業務や輸送関係書類の作成、保税地域内での貨物の保管・梱包・配送業務など、国際物流に関わる業務を幅広く行うこと   −外の人間は僕も含め「ヤマト=宅急便」というイメージが良くも悪くも強くあると思いますが、例えば、ヤマトが行う地域共創※について、HPを拝見すると様々な事例が紹介されていました。宅急便以外でのこういった取り組みは、どのような流れで形になるのでしょうか? ※ヤマトグループの地域活性化取り組み事例 https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/government/   上田さん :さまざまなケースがあるのですが、一例として、一部の地域で宅急便に限らず買い物代行や家事サポート、見守りサービスなどを提供しているネコサポステーションなどの取り組みがあります。またその他にも、高齢なお客さまが多い地域などで、セールスドライバーがお客さまである高齢の方との会話の中で「こういうのがあったらいいんだけどね」といったご要望を、頂くことがあります。そして、それを受けたセールスドライバーが、「こういったことができないだろうか?」と社内で提言するところから新たな取り組みが始まることがあります。ヤマトは公共の道路を利用させて頂いて配送しているので、国や行政と関わりがあることを活かして、「実は地域の方々からこんな話が出ています」といったことを国や行政に連携し、その相談事に関わる事業者、法人などから協力を募ったり、ヤマトからもお誘いする形で作り上げていくケースがあります。   ネコサポステーション:「暮らしのために、できること、いろいろ」をコンセプトに、荷物のことだけでなく暮らしのこと全般に対して、困った際に頼れる生活相談窓口となることを目指す新しい形の地域コミュニティ拠点。地域共創の取り組みの一つ。 −地域のお客さまとの会話が吸い上げられていく風土やシステムがあるんですね? 上田さん :もちろん、実現に至るにはタイミングなどもあります。それらがシステムや制度という形で整備されているわけではないので、今後より一層、そういったお客さまの悩みやニーズを的確にかつスピーディーに連携し、できる限り実現させるためには様々な情報のデジタル化が必要だろうと考えています。それは「YAMATO NEXT100」※の中でも語っている通り、今後さまざまな観点から推進・加速していかないといけない部分だと考えています。 ※:2019年に迎えた100周年を機とした経営構造改革プラン https://www.yamato-hd.co.jp/news/2019/20200123.html   −「YAMATO NEXT100」についてお伺いしたいのですが、その中で目指している企業像は、どのようなものになりますでしょうか? 上田さん :単に荷物を届けるということにはとどまらない、人や社会にとってのインフラ企業となることを目指しています。ここでいうインフラは、本当に人が生活するために必要な存在になるレベルまでと位置付けています。荷物を人から人に届けることももちろん生きていくために必要ですが、先ほどお話しした地域共創事業をとってみても、そもそもの地域のコミュニティを作るだとか、出来上がったコミュニティをさらに活性化するためにどんなことができるだろうだとか、さまざまな観点から物流にとどまらない範囲で人の生活を深く支えられる企業になりたいというのは、よく社内でも語られています。   −「YAMATO NEXT100」の中では、先ほど課題とあげられていたデジタル化を通じたデータ・ドリブン経営への転換をうたっています。その中で立ち上げられたイノベーション担当組織「Yamato Digital Transformation Project」(以下、YDX※)についてお伺いしたいのですが、こちらはどのようなミッションの組織なのでしょうか?橘さんが所属されていますよね?   ※Yamato Digital Transformation Project https://www.yamato-dx.com/   橘さん :はい。YDXは「R&D“+D”」をミッションとした組織になります。最後のDはDisruption、「破壊的な」という意味ですね。例えばこれまでの業務をデータ化・デジタル化することによって効率化するということに留まらず、業務自体、事業そのものを根本的に進化させていくことが求められています。   −その中で「クロネコイノベーションファンド」という組織に属してらっしゃいますが、どのような業務をされているのでしょうか? 橘さん :日本のスタートアップをメインターゲットにしたCVCファンドです。簡単にご説明すると、YDXのミッションの達成に向けて、ヤマトの内側にはない資源や技術の活用を考える上で、ヤマトの経営理念に共感いただける革新的な、魅力的なスタートアップを探し出し、支援を検討しています。   −橘さんは、4〜5年目、ですよね?その企業の大きなミッションにその年次で関わってらっしゃるのが率直にすごいな、と思うのですが、どのような経緯で配属されたのですか? 橘さん :私は今、4年目で、もともとはホールディングスの傘下にある「ヤマト運輸」へ入社し、1年目には荷受けなど現場でも経験を積みました。海外へヤマトグループの魅力を伝える仕事がしたい、と会社には伝えていて、結果として海外ではないのですが、ヤマトの魅力を広げるという点では、国内のスタートアップの皆さんとお仕事することも通じる点があって、配属されたのかなと思います。   −新規事業領域で個人的に気になった一つが「空飛ぶトラック」※なのですが、そちらもYDXの一つのプロジェクトなんですよね? 上田さん :はい、以前からそのプロジェクは動いていたのですが、現在はYDXの中に組みこまれています。その他、新規事業領域としては、先ほど挙げた地域共創やEC事業者との連携(ECエコシステム※)の確立、その他に、YDXを中心としたデジタル領域や、橘も関わっているコーポレートベンチャリングなどがあげられます。     ※空飛ぶトラックプロジェクト: https://www.yamato-dx.com/ydx-channel/cvc-20191119/ ※ECエコシステムの一例: https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/customer/EAZY/   −ではここから、御社のインターンや採用に関する活動について聞いていきたいと思います。ヤマトがいま変化していく中で、御社が重視している指針や取り組みを教えてください。 上田さん :弊社の企業理念や社訓に共感頂きたいというのは前提にあります。その上で、こちらから学生の皆さんにヤマトの新しい側面をお伝えし、ヤマトに新しい価値を見いだして頂き、ヤマトとともに将来の日本や社会を創っていきたいと学生の皆さんに感じて頂きたいです。そのために、学生という「人」とヤマトの「人」との交流というところに、一番重きを置いています。これは、現在、コロナ禍で就職活動のオンライン化が急速に進んでいる中でもあるので、より大切にしていきたいなと思っています。   −前提としてあげられた御社への共感の部分ですが、企業理念、社訓でもっとも共感いただきたい、大事な言葉などありますでしょうか?  上田さん :社訓の一つ、「ヤマトは我なり」はヤマトにとってとても要なものです。一人一人が会社の代表だ、自分自身がヤマトをつくっている、経営しているんだという思いで日々の業務に取り組むというスタンスを表しています。その思いがあれば必然的に自主性・積極性が出てくると思いますし、自分自身が社会に対して何をすることができるかということを考える起点になるので、私自身も日頃から非常に大切にしています。   −では、その中で御社が求めている人材像を教えてください。 上田さん :採用チームとしては、PBL型人財(Project Based Learning)、つまり課題解決型人財が今後のヤマトを担っていくために必要だと考えています。世の中の事象においてのさまざまな課題を自ら発見し、作戦を練り、周囲を巻きこみ実際に解決までもっていくという行動が、これからのヤマトを創っていき、さらには社会へのさらなる価値提供を成し遂げることに繋がると考えています。まさに「ヤマトは我なり」という、社訓そのものですね。   −そういう人材を求める活動の中で、課題と感じているところは? 上田さん :ヤマト=宅急便”だけ”のイメージを払拭することが一番の課題であり、一方で、一番の鍵だと考えています。現時点でヤマトのファンでない方にヤマトの新しい一面や面白さをいかに伝えていくか、が課題です。そして、現時点でヤマトのファンの方に、ヤマトのさらなる魅力を訴求することももう一つの鍵だと考えています。   −そのために、何か取り組み、チャレンジなどされているところはありますか? 上田さん :学生の方々に対して直接的にこちらからアタックにいったり、イベントに誘致するといったことを新たに始めています。また、学生の方に参加して頂くイベントの中では、例えば「宅急便」というワードをほとんど使わないといったようなことをしたりしています。とはいえ、宅急便ももちろん弊社の重要なコア事業の一つであることは確かなので、伝え方は常に意識しています。   −「宅急便」を使わない!?そのイベントでの学生からの反応はいかがですか? 上田さん :当初、反応への不安はもちろんありました。しかし、いざやってみると、大変ありがたいことに「宅急便」が既に皆さんの中に浸透していて、「宅急便がある上でプラスαとして、何があるか」という観点から情報を吸い上げようとしてくれていました。「宅急便以上のことでこんなことやっていたんだ」とか、「新しい考え方で普段の業務や業務改革に取り組んでいるんだ」といった感想を皆さんからいただいています。   オンライン取材の様子 左)インタビュアー: 電通 京都BAC engawa young academy 事務局 眞竹 広嗣   −そういう学生の姿勢は頼もしいですね。そういった活動の中で、御社がeyaに参加されたその理由、意義などを教えてください。 上田さん :まずは、日本でも高いレベルの学生の方々にお会いし、今後の社会を共に創っていくことができる人財に会いたいと考えていた点が理由として挙げられます。また、これからのヤマトを創っていくには、新しいレイヤーの学生の方々にもお会いしていかないといけないと思っており、そこは採用といった観点での参加意義だと思っています。そして、現在自社が変革期にある当社のメンバーが、社会の未来やご自身の未来を高い視座から考えている学生の方々と密に何か月にもわたって会話し、一緒に何か作り上げていくという経験はなかなかないので、とても有意義な機会だと感じております。学生の皆さんと相互に新しい刺激を与え合い、相互に成長できる機会として、私含め参加しているメンターも新たな観点や、気づきを得られるだろうな、と考えています。将来、彼ら彼女たちが社会人になったときに、会社が違っても一緒でも、何かしらを一緒に共創できる仲間になれればいいですね。   −では、eyaにメンターとして参加されるご自身としての観点ではいかがでしょう?  上田さん :採用に関わる職種である以上、一生懸命人生を走っている学生の皆さんが何を考え、何を想い、どのようなアクションを起こしているのか、ということをよりリアルタイムに知ること、それに直接触れることがとても大事だと私自身考えています。また、それらは、「今後のヤマトや社会を担う人たち」という組織体を創る上非常に重要なことだと考えているので、学生の皆さんと長期間、かつ直接かかわれることは、メンターとして参加していることの大きな意義だと感じています。   −eyaは、異業種による人材育成への取り組みになります。そのような取り組みに対してどのような効果、刺激を期待されますか?  上田さん :自分自身の会社や業界では当たり前と思っていることが、他社と深く関わってみると外では実は異なっているだとか、気づかないうちに視野が狭まっているだとか、そういったさまざまな新しいことに気付くことができる機会なので、非常に貴重な場だと思っています。一方で、「同じ悩みを抱えているんだな」といった共感もあるため、それらが総じて組み合わさることで、新しいシナジーを作るきっかけになるんじゃないかな、という期待をしています。また、eyaが終了した後も含めて長期的に考えても非常に楽しみだなと思っています。   −ご自身の学生時代、就職活動と比べて、eyaの学生はどううつりますか? 上田さん :現在の学生の皆さんは、非常に情報のアンテナを高く張り、様々な観点から物事を捉え、考えているように感じます。また、留学をすることに留まらず、起業やサービス立ち上げといったことが昔に比べると多くなってきていることを見ると、新しく踏み出すことに躊躇しない方が多いのかなという印象を受けています。一方で、様々な考えや知識、経験を持っていても、それをどうアウトプットすればよいのか、どう他者と共創していけばよいのかといった点についてはまだ不慣れな方がいらっしゃるのかなと感じています。ただ、その点はこれから磨いていけばどうとでもなるので、磨き上げていくためにもメンターをフル活用頂き、将来の日本、ましてや世界を牽引する存在になる方がeya、もっと言うと当チームから出てきて頂けることを期待しています!笑   −では最後に、メンターとしてeyaの学生たちに伝えたいことや意気込みをお願いします。 上田さん :皆さんは本当に優秀です。なので、ぜひ自信を持って、学生間はもちろん、学生-メンター間でも本気で向き合いましょう!そしてeyaはまたとない機会です!eya内でも様々なものに触れ、互いに刺激を受けて成長し、そして将来はぜひ一緒に世の中に価値を提供していきましょう! 橘さん :参加しているまわりの学生とのコミュニケーションは勿論のこと、是非各課題に全力で向き合う中で、ヤマトのアセットと私たちメンターをも思い切り使い倒す気持ちで来て欲しいなと思っています。ひいてはそれが、私たちにも新しい視点をもたらしてくれると思うので、双方にとっての成長の機会になればいいなという風に思います。        

#プログラム/セミナー

【 engawa young academy 】 メンターインタビュー  NTT西日本篇

2020年10月より、engawa KYOTOにて始まった多業種合同インターンプログラムengawa young academy 2020(以下、eya)。参加企業のメンターの皆様から、eyaに参加されての感想や参加された理由、また学生に知ってほしい企業の新たな一面などを伝えるために、各社インタビューを行います。第1回目は、NTT西日本の谷村さん、石田さんにお話を伺いました。 写真左)西日本電信電話株式会社 人事部 人事第一部門  谷村 祥太さん 写真右)同社 ビジネスデザイン部 スマートデザイン第3部門 石田 裕紀さん 所属は、取材:2020年11月当時のものです。   −eya、初日を終えての率直な感想はいかがでしょうか? 谷村さん :一言で楽しかったなと思っています。学生の皆さんが優秀で、皆さんへの興味・関心を刺激されたところがその源泉でした。石田とも喋ったんですけど、僕も学生時代に起業したり、石田も団体の主催をやったりしましたが、その昔のチャレンジ精神を学生から改めて教わったなと思いました。 石田さん :起業するとか団体立ち上げるとかって、僕の世代では比較的レアな経験だったように思います。けれどeyaに参加している学生は、起業や団体運営なんかは当然経験済みで、ICTやSNSを使いこなしながら個人としての影響力も高い。そういう経験を持った人の数が、僕らの時代とは比較にならないな、みたいな会話をしていました。    −学生時代の活動におけるラインが上がっているように感じます。僕も学生の自己紹介の時間、一定層の学生を集めているとはいえ、こんな時代なんだ、と思ったところでした。 石田さん :学生の自己紹介の時間は驚きの連続でした。僕らの世代のプレゼンって、オーディエンスは静かに聴くじゃないですか。でも今の世代はどんどんチャットで盛り上げるし、プレゼンターもそれを取り上げる。静かに聞くことがマナーって感じる世代と、チャットとか使って盛り上げてあげるのがマナーって感じる世代と、人をリスペクトしようっていう方向性は同じなのに、アプローチは全く逆だな、と。   谷村さん :たぶんインスタライブとか、webのライブ放送でも番組しながらコメントするのが当たり前じゃないですか。ビジネスの場にも、そういうのがこれからおそらく出てくるんだろうなって感じですね。   −では、そういった学生を前に、谷村さんにメンタードラフト※をしていただいたのですが、その感想を聞かせてください。 ※メンターが企業名を隠して、学生に対して自己紹介プレゼン。学生が希望するメンターを指名するプログラム 谷村さん :採用担当として、学生の立場に立ててよかったなって思います。あんな心持ち、緊張感、本気度を持って、学生の皆さんが面談に来ているんだろうなって思いました。採用の場面では学生側に求めていることなので、今後にもつながるいい機会だったなって思います。   −企業側のeyaへの本気度を伝える上で、あの緊張感が学生側にもよい刺激になっていると思います。ではここから、御社のことについてお伺いしていきます。御社は今、学生からどういう企業イメージを持たれていると思いますか? 谷村さん :固定電話や光インターネット回線といった通信ネットワークのみを扱う単一事業者のイメージが強いのではないかと思います。   −では、御社の実際の姿を知らない学生へ、実はこんな企業なんです、という、知られてないけど伝えたいこと、紹介して頂けますか? 谷村さん :ネットワーク事業が根幹で中心なんですけど、通信関連で言うとデータセンターとかセキュリティ、コンタクトセンター(顧客からのお問い合わせ・お申込み対応窓口機能)のソリューションもやっていたりします。通信以外の、あまりイメージがないのかなというところでは、不動産ビジネスとかドローンビジネス、あとはインターネットラジオとか電子コミックといったコンテンツ系のビジネスもやっています。例えば、ドラマ「私の家政婦ナギサさん」(2020年9月:TV放送)は、NTTソルマーレというグループ会社の電子コミックのコンテンツです。単一事業でネットワーク、インフラっていうと守るイメージが強いと思うんですけど、ネットワーク部分でのチャレンジはもちろん、多角化展開へのチャレンジもぜひ知ってもらえたいです。   −確かに、ネットワーク以外でそこまで多角化にチャレンジされていることは、なかなか伝わっていないかと思います。ネットワーク以外の多角化へのチャレンジですが、そこに踏み出すタイミング、きっかけがあったのでしょうか? 谷村さん :固定電話はもう使われなくなってきている、という現状と、光インターネットも普及率を人口ベースで100%に近づいていて、NTT西日本の光サービスのシェアはエリアにもよりますが、その内の6割、7割というレベルでの争いになっているんです。そういったことを考えると、他の競争分野に人もお金も使わないと、固定電話の減収をカバーできない状況で、そこに対してどうチャレンジしていくかっていうのが今のうちの会社の命題ですね。   −多角化展開を図るにあたって、何かしら基準はあるのでしょうか? 谷村さん :1つあるのは、地域の社会課題にコミットできるかみたいなところで、「ビタ活」と言っている取り組みがあります。「ソーシャルICTパイオニア」(ICT:Information and Communication Technology(情報通信技術))として、地域を元気にする“ビタミン”のような会社になろう、という意味です。 NTT西日本のソーシャルICTパイオニアの事例 https://www.ntt-west.co.jp/brand/regional/   石田さん :自社のアセット、ノウハウがしっかり活かしながら、今、谷村が申し上げた、特にその中でも社会課題とか地域創生、ワールドワイドというより地域密着型の課題解決ができる事業をつくっていこうっていう、軸がありますね。 谷村さん :日本の数ある企業の中でもめずらしい会社だと思います。市場として、世界や首都圏という選択肢を取りづらく、かつ47都道府県のうち30府県をエリアカバーする多くの地域をマーケットとして持っている会社。地域の発展が当社事業の発展であり、その地域が広いという非常に特異な会社なのではないかと思っています。   −なるほど、先進の技術とそのノウハウを、西日本という広いエリアにある様々な地域の特性、課題に合わせてどういかしていくか、というポジションは、確かに独自性がありますね。この取り組みが一つの形、ビジョンとなっているのが、スマート10x(エックス)、ということでしょうか。 谷村さん :そうですね。ICT(情報通信技術)をコアに、B to B to Xと表現している ますが、例えば顧客企業が持っている事業ノウハウと弊社が持っているICTを掛け合わせて、顧客企業の先にいるお客様に対して価値提供をする、その際のスマートの部分を僕たちが担う、ということです。例えばアグリだったり、エデュケーションでのギガスクール支援やローカル5Gを使ったスマートファクトリーとしての工場自動化、スマート防災としての水門陸閘の自動化など、スマート10xであげている領域を通じて地域を元気にするという価値観で展開していくイメージを持っていただけると近いと思います。   ※スマート10xについて https://www.ntt-west.co.jp/business/n-colle/smart10x/   石田さん :先ほどの、新規事業展開における基準の3つめを、今、スマート10xのことを話しながら思い出したんですけど、まだ取り組みの途中ですが、単なるICT、ITのシステムを作って終わりじゃなくて、それを使って既存の業界のビジネスプロジェクトを変えるとか、オペレーションを変革するとか、そこまで食い込まないと、本当の意味で顧客の課題解決になる時代じゃないよねっていう課題感がすごくあります。   −スマート10xの裏には、そういう課題感があるんですね。石田さんが所属しているビジネスデザイン部が、スマート10xの中心を担われていると聞いているのですが、具体的に石田さんはどのような事業をやられているのでしょうか?  石田さん :具体的には、インフラ事業者 向けにICTを使ってDX化を推進していく、それによって新しい事業のオペレーションのやり方を構築する、ということに取り組んでいます。例えば、スマートメーターという商材があります。ガスや電力、水道の事業には検針業務が必要で、これを無線回線で遠隔化・自動化しましょうというものです。 1つのメーターが持つデータ量は少ない一方で、対象となるメーターの数が何百万台と存在します。さらにメーターは、家の奥の電気がない場所についていたりすることが多く、取り換えも数年に一度だけなので、スマートメーターは電池稼働で数年間稼働する必要があります。つまり小容量でもいいから、出来るだけ省電力で通信できるIoTデバイスとネットワークが必要なんです。 弊社のグループ会社であるNTTネオメイトからは既に、LoRaWAN®(ローラワン)というLPWAネットワーク(省電力を特徴としたネットワークの総称)を提供しています。これを使って、スマートメーターを遠隔化するだけでなく、さらに付加価値を作れないか検討をしていて、例えば、リアルタイムでデータが取れるため、そこから水の量が見えてくると、断水・漏水の発生箇所を推定できないかとか、高齢者の方の見守り、あと水の需要予測をより精緻化することで水道事業そのものをより最適経営に変えていく、そういうことを目指せたら、という考えでやってます。このように、LoRaWAN®を軸として、IoTデバイスからネットワーク、データ収集サーバまでを含めたトータルソリューションの提供を目指し、今まさに商品開発からプライマリーユーザの開拓まで、新規事業のすべてのイベントに関わりながら、プロジェクトを進めています。 谷村さん :ちなみに、福岡市では、このLoRaWAN®を産業振興という目的に活用するという試みを行っています。 Fukuoka City LoRaWAN®の取り組みについて https://www.ntt-west.co.jp/ict/casestudy/lpwa_fukuoka.html   −単純に通信って、高速・大容量になればいいかっていうことでもないんですね。ついそっちの方に目が行きがちなので、とても面白い切り口です。もう少し聞きたいところなのですが、、、次の質問にうつらせて頂きます。御社の採用に関してですが、御社が重視している指針や取り組みを教えてください。 谷村さん :当社が最も大切にしていることは、「多様な採用」です。学歴や経験、スキルに囚われない、幅の広い採用活動をめざしています。インターンについては、学生に成長環境を提供すること、採用としては時間・場所・手法を幅広く構えて、多くの学生に会うことを一番に考えています。   −御社が行うインターンでは、学生にどのような成長環境を提供してらっしゃるのでしょうか。 谷村さん :インターンの主題は「10年後の未来の社会を考えましょう」というもので、eyaにも似ていて最大2ヶ月に4日間しか集まらないんですけど、定期的にピックアップした新聞記事やPEST分析、3C分析などといったビジネスフレームなどを弊社のビジネスチャットツールを使って送ったりして、学生の一般的な教養知識を深めてもらうことを考えています。   −お伺いするに、正直準備が大変なインターンだと思うんですけど、なぜそのような取り組みをされるのでしょうか? 谷村さん :根本的な思想として、限られたマーケットの中で各社が競い合って人を取り合うって不毛だなと思ってます。そうじゃなくて、マーケット自体の質を向上させれば、もちろんその数に限りはあるんですけど、勝った負けたじゃなくて全員ハッピーになれるんじゃないか、という思想の元で、今のインターンを提供しています。   −まさに、eyaも同じ思想です。そのようなインターンをされている中で、御社が求めている人材像はどのようなものでしょうか? 谷村さん :一言でいうと、「変われるand変えられる人材」です。「(変わることを受け入れる)素直さ」、「(変わろうとする)ちょっとした勇気」、「(変わるための努力を)やり切る力」、「(周りを変える)影響力」が必要だと考えています。まず変わることを受け入れる素直さって必要だなっていうこと。変わるときにかかる精神的コストを乗り越えられる人。変わろうとする勇気を持っているか。で、変わろうとすると小さなことから1つずつ達成しないといけないんですが、それらを最後までやり切れるかっていうところ。最後は、基本的にビジネスってチームで動いたり、お客様がいたり、複数の人と働くので、周りの人たちを感化していける影響力を持っている人です。   −そういった人材にアプローチする上で、課題と感じているところを教えてください。 谷村さん :心底、当社のインターンは学生の成長に寄与すると思っていますので、良くも悪くも「NTT西日本」という看板が大きいことで、選択肢に入らない学生がいるのではないかと思っています。自己成長の場としてもっと多くの学生に参加してほしいと思っています。採用としても「NTT西日本」から想起されるイメージが固定化されてしまっている部分があると思うので、それをどう多様なものに変えていくかが課題です。   −NTTが強いブランドだけに、ハードルが高い課題ですね。eyaの中で、学生に対してそのイメージを崩すサポートができればうれしいです。では、社内で多様な人材を育成するために、社員への成長機会の提供などに関する取り組みがあれば、教えてください。   オンライン取材の様子 左)インタビュアー: 電通 京都BAC engawa young academy 事務局 眞竹 広嗣   谷村さん :当社は人材開発ビジョンとして「個の自立」を掲げています。そのため、1,000を超える研修や通信教材を準備し、画一的な人材の育成ではなく、社員自らが選び取って成長していくことのできる環境を整えています。人事運用面でいうと、リーダーやマネージャーといったポジションに若いうちからつかせようとする傾向が強くなっているのがここ最近の当社の動きです。   −石田さんは、そういった社内制度を活用されてMBAを取得されたと思うのですが、現在のビジネスデザイン部に所属まで、どのようなキャリアなのでしょうか? 石田さん :元々僕は、島根県で営業をやった後に、経営企画部に配属になりました。その時に、東京と いう日本で一番おいしいマーケットがない西日本、競争も苛烈、だから付加価値の高いサービスや通信以外の新規事業っていうのも作っていかなくちゃいけない、っていう経営課題を持っている会社って特殊だな、と思ったんです。自分が経営企画という立場からどう取り組むかを考えたとき、この特殊な経営について議論をしたり、知恵を授けてくれる仲間を作るというのはいいかもと思って興味を持ったのがMBAだったんです。で、ありがたいことに社内の人事制度で送り出してくれて、帰ってきたら行くとき以上に新規事業を何とかして作ってくんだという課題が会社の中で大きくなっていて、その流れで今の部に着任しました。    −ご自身の変化と企業の変化がシンクロしての現在のポジションに着かれたんですね。では、ここからeyaのことについてお伺いしたいと思います。御社は企業の変化がさらに加速している環境下だと思うのですが、その中でeyaに参加されたその理由、意義、メリットなどを教えてください。 谷村さん :世の中的に「優秀」と言われる人材がどういった人材なのか、を知り、当社の母集団との差分を知ることができれば、と思いました。   −では、ご自身として、メンターとして参加する意義や期待、メリットなどはいかがでしょうか? 石田さん :一つはコーチングや育成という観点で自身の成長がある点。参加している社会人の方は、「今プロジェクトをガンガン引っ張っている人」が多いと思うけれど、eyaでは「学生が主体的にプロジェクトを動かしていくことを如何にフォローするか」だったりするので、ある意味では今のキャリアの先のことに取り組めているようにも思います。   −eyaは、異業種による人材育成への取り組みになりますが、そのような取り組みに対してどのような効果、刺激を期待されますか?  谷村さん :学生の個の能力を上げることもできれば、と思っていますが、多くの企業が集まるからこそ伝えることのできる、社会を構造的に理解できる力や一つの物事を多様な角度からとらえる力を一緒に蓄えていけたらな、と感じています。 石田さん :参加されるすべての人にとっての変化や成長といった飛躍のきっかけになれば良いと思っています。自分にとっては、今の①若い世代、②同世代の異業種から、視点や視座の違い、モチベーションの違いなどを学べることを期待しています。   −eyaの学生たちと接して、感じたこと、期待することはどのようなことでしょうか? 谷村さん :自分から動いているな、と思っていますし、人事としては、このような学生に対して強みを伸ばしてもらえるようなパーソナライズな育成環境をどう提供するか、をすごく考えさせられます。 石田さん :今の良さを持ったまま、自由に社会に羽ばたいてほしい。みな素晴らしい能力や経歴を持っているのに、人間的にも素晴らしいので、ぜひeyaや今後色んな場で出会う人たちを大切にして、それぞれの人生を楽しんでほしい。   −メンターとしてeyaの学生たちに伝えたいことや意気込みをお願いします。 谷村さん :皆さんとともに学び、成長できればと思っています!その中で自分の今までの経験から伝えられることは全力で皆さんにお伝えしますし、皆さんからもたくさんの刺激を受けられればうれしいです!最後は戦友になれるように全力で取り組みましょう! 石田さん :学生のみなさんに負けないよう、一生懸命取り組みたいと思います。いっしょにeyaを楽しみましょう!    

#プログラム/セミナー

【登壇予定更新!】12月11日開催決定!アイランド・イノベーション・デモ・デイ・オンラインやります

ハワイのスタートアップが日本のマーケットに向けてピッチを行う Island Innovation Demo Day Online を開催します! ハワイと日本の相互発展を目指す Island Innovation Project の一環としてのIsland Innovation Demo Day Onlineを開催します。 編集長駐:Island Innovation Projectについては『 電通、ハワイと連携して“Island Innovation Program“やるってよ! 』もご一読ください!   バケーションで訪れるイメージの強いハワイですが、新型コロナウィルス収束後の経済発展を見据え、ビジネス目的での訪問者を増やすことや、更にハワイならではの新規事業を起すべく、様々な取り組みを官民学合わせて始めています。コロナの先を見据えたハワイの新しい息吹を感じていただくべく、今回のピッチイベントでは、ツアーに参加しなくても観光ガイドが楽しめるオーディオアプリのShaka Guide, 新しい垂直農業の形を追求する農業系スタートアップのエコポニックスなど、ハワイならではの農業・観光に関連するユニークなスタートアップを日本の皆様にご紹介いたします。   新型コロナウイルスの影響もあり、イベントはZOOMによるフルオンライン配信を行います。世界のどこからでもご覧いただけますので、奮ってご参加くださいませ!   参加登録は申し込みページにて可能です。 https://form.run/@engawaKYOTO20201211     【イベント概要】 ■    日   時 :2020年12月11日(金)10:00 - 11:30(90分) ■    参 加 費 :無料   【登壇予定のスタートアップ】 ■ エコポニックス (  https://www.ecoponicx.com/ ) EcoponicX, Inc.は、2020年2月にホノルルにて設立されました。2014年に創立者のAme Aragaki によってEcoponics, LLC.としてスタートし、創立者以外に3人のチームを迎えるまでに成長しました。ハワイの地にインスパイアされた私たちは、自然を保護し、人間と自然の調和を保ちながら持続可能な農業技術の開発をしています。私たちのミッションは、非効率で、土地を多く使い、無駄が多い中央集権的な既存農業のパラダイムに挑戦することです。EcoponicXの垂直農業技術は世界に広がる深刻な食糧問題を解決するための新しい農業テックです。 ■ Mermaid Mushrooms (  https://www.mermaidmushrooms.com/ ) マーメイドマッシュルームは、ハワイのカイルア・コナにある高級マッシュルーム農園です。ハワイの人々に最高品質のマッシュルームをお届けするために、革新的な屋内垂直農法を用いて様々な種類のグルメなマッシュルームを栽培しています。私たちが重視しているのは、農業廃棄物や生ごみの流れを迂回させることで、地元のマッシュルーム生産の持続可能性を高めることです。これにより、健康的で栄養価の高い食品を提供し、ハワイの食料自給率を揚げ、輸入品への依存度を下げることができます。 ■ Shaka Guide (  https://www.shakaguide.com/home ) ハワイには自然だけでなく、豊かな歴史と文化も存在し、私たちはすべての場所にはストーリーがあると信じています。シャカガイドのミッションは、そんなストーリを伝えることで人と場所をつなぐことです。ロケーションベースのオーディオツアーでは、地元アーティストによる本物の物語と音楽で、旅行者がツアーに参加せずに個別で特別な体験をでき、App StoreとGoogle Playストアで最高評価を獲得したハワイ旅行アプリを提供しています。私たちが提供する各ツアーは注目を集めており、場所、選択する曲もそのストーリーも厳選したクオリティの高いものがそろっています。マハロ! ■ Polū Energy (  https://www.poluenergy.com/ ) Polū Energyは、ハワイ先住民が所有する再生可能な「ブルー」エネルギーの新興企業で、塩水と淡水のみを使用してクリーンな電気を作り出す独自の技術を開発しています。化石燃料への依存を減らし、再生可能エネルギーの信頼性を高め、きれいな水へのアクセスを拡大することで、ハワイと海外の両方で、より持続可能のあるエネルギ0コミュニティを構築することを目指しています。よりクリーンなエネルギーで、飲料水や農業用水を生産したり、自動車用のカーボンフリー水素燃料を生産するための水素電気分解をできる可能性があります。 その他、島としての課題解決をめざす観光・農業カテゴリのスタートアップ(プレシード・シード)計5社に決定。   【審査員】       【イベント主催】 ■   engawa KYOTO (  https://engawakyoto.com/ ) ■   MajiConnection LLC.   ハワイ発の日系企業・日本人投資家向けのピッチイベントIsland Innovation Demo Dayのファウンダー。   ハワイやアメリカのスタートアップと日本の中小企業をマッチングさせ、コラボレーションを推進するほか、   日本のスタートアップ向けにハワイを第一ステップとした北米への進出を支援する為の   アクセラレータープロジェクトなどを実施している。   【イベントパートナー】 ■    true Initiative (Technology Readiness User Evaluation) ■    DBEDT (State of Hawaii, Department of Business, Economic Development & Tourism)